キイロイセカイ 

豪州からこんにちは。クセ強すぎ夫と愉快な子供達との前途多難な日常生活

オーストラリアの賃貸事情⑤賃貸契約編

こんにちは。

 

今日は長男の保育園へお迎えに行くと、いつもフロントに座っている責任者の方から見慣れたチョコレートのパッケージを差し出されました。長女も一緒にいたのですが、チョコレート好き?渡してもいいか?と言われます。見ると抹茶味のキットカットで、長女に弟君にもあげてね、と二つ渡してくれます。mommyとdaddyにもね、と私たちの分もくれました。そして、これ卵含まれてる?言われ、入ってないよと軽く言った後に、もしかしてアレルギーのことだったかな?と思い聞くとやはり卵アレルギーがあるそうで、もう一度しっかり読んで伝えました。

日本だと特に問題ない会話だと思うのですが、相手はオーストラリア人。当然全部英語でのやりとりで、英語初心者の私にはギリギリの会話です。でも、こちらに来てから話せない•聞き取れないもどかしさはありつつ、オーストラリアの方のおおらかさなのか嫌な思いをした事はまだ一度もないんですね。みんな本当に親切だし、待ってくれます。もしかしたら、気づいてないだけでちょっとした嫌味を言われているのかもしれませんが、でもやっぱりみんな優しいと思います。オーストラリア大好き!

 

さてオーストラリアの賃貸事情も⑤になりました。苦労しましたが、いよいよ最終段階です。

 

ホテル生活5箇所目に突入。

4箇所目のアパートメントホテルの不衛生さや細くぬるいシャワー、そこはかとなく感じる治安の悪さ、キッチン道具不足・・など地味にストレスを感じながらも、まだ家は決まりませんでした。あぁ、また次へ移動せねば。でももうここはいいかな。

次のホテルで5箇所目、どうしてもキッチン付きが見つからず、部屋もファミリータイプが予約出来ず、仕方なく二部屋確保しました。ここはすぐ近くだったので歩いて移動することが出来ました。前回登場したコインランドリーを過ぎてすぐのところ。一階がバーになっていて、ここも治安的にやや不安を覚えましたが、受付の方に事情を話すと、もし部屋が空いたらファミリータイプに変更してあげると言ってくれ、本当は離れた部屋でしたが、隣同士になるように配慮してくれました。ここでもオーストラリアの優しさに触れ、(実はこの方ニュージーランド人でしたが)入った部屋は狭いけど清潔で、小さい冷蔵庫はあり、何よりシャワーの出が良くて完全に満足しました。毎日清掃に入ってくれるので、タオルも変えてくれるし(前回は清掃なし、タオル交換は一回のみ、ゴミもセルフで捨て、ゴミ袋も一回しかくれませんでした)ベッドメイキングしてくれるのも嬉しかったです。夫•長男、私•長女チームに分かれて寝ました。食事は自炊出来ないので、テイクアウトしたり食べに行ったり、スーパーで惣菜を買ってきたりでやり過ごしました。ここには近所に大きなスーパーがあるし、飲食店もあったのでなんとかなりました。子供達に米を食べさせたかったので一番よく買ったのは、巻き寿司と卵焼きです。

▲オーストラリアでも大人気の寿司。日本の寿司とは別物だけど美味しいです。

ここで問題になったのが実は私、語学学校に通う留学生なのですが、このホテル生活期間に学校がスタートしてしまったんです。結局ホテルから通う羽目になりました。バス停が近くにあったので通学は割と楽でしたが、同時に長女の小学校も始まる予定でした。でも住所不定の状態で入学出来ず、長男だけ先に保育園に通うことになりました。朝起きて、私は先にホテルを出て語学学校へ。夫がバスで長男を保育園へ送り、夫と長女はコインランドリーへ行ったり外へ出てそれぞれ過ごしました。私は昼過ぎに授業が終わると、夕飯を買ってホテルへ帰るという生活。子供達と私の学校生活はまた次回書きますが、結局家が決まらないまま新生活が始まってしまったのでした。長女はすっかり飽きて早く学校に行きたい!!と毎日のように訴えてきます。可哀想な長女をなだめつつ、家探し。そんな時、前回内見に行った物件に入れそうだと連絡が来たんです!!この時既に渡豪して1ヶ月経とうとしていました。

 

ついに家なし生活からの脱却!?

正式に契約を結び、ついに家が決まりました。引っ越しまでの間に長女の学校で面談があったり、家までの通学時間を確認しに歩いてみたりしました。そして、家が決まった事で次に問題なのが、家具家電が何一つない事でした。持っているのは小さいフライパンとこれまた小さな多機能ナイフのみ。寝具や冷蔵庫などもなく、すぐに生活が始められません。そこで、引っ越し日に間に合うようにネットで必要なものを注文することにしました。利用したのはオーストラリア人御用達のKmart (ケーマート)。オーストラリアにいる人なら知らない人はいない、ありとあらゆる物が何でも揃う品揃豊富な生活用品店です。配送サービスもあって、ほぼ全ての物をここで買いました。その事をオーストラリア人の知人に話すと、ネット販売があるのを知らなかったと言い、びっくりしてました。笑 沢山店舗があるので、直接行って買う人が多いのかな。しかも家電が安い!ほぼ自社製品で、耐久性や性能にやや不安があるものの、かなり安価で売っています。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、掃除機などの家電、ベッドフレームなどを含めた寝具、食器やキッチン用品など全部ここで揃えました。でもここは日本ではありません。配送は日本では考えられない雑さで、日程通りに届かなかったり、食器が割れていたり、箱が破れていたりと問題もありました。日本の配送業者って本当に凄い。安くて早くて丁寧で安心。業者の方々には感謝しなきゃですね。

▲雑に玄関前に放置されていた商品

そうしてやっと安堵することが出来ました。長かった・・さすがに疲れた。

引っ越し当日は、私は学校があったので夫に頼み、ここでもまた知人夫婦が手伝いに来てくれました。急いで帰ると「Congratulations!」と両手を広げて迎えてくれました。既に大まかな荷物は届いていて、心配だった冷蔵庫はシンデレラフィット!しかも届いた商品の荷解きやベッドフレームの組み立てまでしてくれていたんです。

さらに、沢山の日用品を買ってくれていて引っ越し祝いだとプレゼントしてくれたんです・・

トイレットペーパーやキッチン道具、タオル類など、そこまで気が回らなかったけど必要な日用品が山盛り置いてあります。ちょっと本気で涙が溢れそうになりました。必死で飲み込み、本当にありがとうと、絞り出したサンキューベリマッチ。頑張って勉強して、もっと違う言葉で心からの感謝の気持ちを伝えたいと思った瞬間でした。

▲知人夫婦がくれた日用品。この他にももっと沢山ありました。

 

かくして、彼らのおかげで明るい未来が見え始めた新生活がスタートしたのでした。

 

物件探しにこんなに苦労することになるとは、あまりにも楽観的すぎた私達ですがオーストラリア人の優しさに触れ、ますますここが好きになっていきました。彼らにそう言うととても嬉しそうにしてくれます。自国を好きだと言われると、他国に比べて愛国心の弱めな日本人でもやっぱり嬉しいですよね。それは語学学校で様々な国の人達と関わる事で、日々実感しています。結局は人との繋がりや思いやりがそう感じさせるのではと思います。世界中のどこにいても、誰かから不意に受ける親切は、自然と心を温かくしてくれますね。

 

長くなりましたが、物件契約までの話はここで終わりです。実際に住んでみた様子も書こうと思っていたのですが、飽きたのでまた別の日に。笑

ここまでお読み頂きありがとうございました。

 

次回はまた別角度からのお話です。ではまた明日。