キイロイセカイ 

豪州からこんにちは。クセ強すぎ夫と愉快な子供達との前途多難な日常生活

一目惚れした黄色い車

こんにちは。

 

今のお家に引っ越してきてからずっと夜中の謎の音に気付いてました。寝ようとすると、屋根の上を何かが走っているような。猫かな?と思っていたんですが、先日正体が発覚しました。

ポッサムです。

ポッサムはオーストラリアなどに生息する小型ないし中型の樹上有袋類だそうで、分類学上は複数の科に属しており、厳密な定義はないそう。

初めて見た時もの凄く驚きました。灰色がかった毛並み、長い尻尾、大きめの猫くらいのサイズで巨大ネズミかと思いました。暗闇の中で目を光らせて、上手に柱を登っていく姿に若干の不気味さを感じたんですよね。

でも、クラスメイトに言うとみんな可愛いと言うので、明るいところで見ると可愛いのかもしれません。でもこのポッサム、死骸を食べるそうでやっぱりちょっと不気味な奴です。

オーストラリアは自然保護区が多く、野生の動物も沢山いるので詳しくはまた次回に。

▲我が家の騒音の原因ポッサム

運転が好きな私の車探し

 

私の出身は九州の田舎で、家から1番近くのバス停は1時間に1本、最寄り駅までは車で30分とかなり不便な所です。それもあって、16歳になってすぐにまずバイクの免許を取りました。この時は原付きでしたが、のちに中型も取りました。(二段階右折が苦手なんですよね)

高校3年生の18歳の時に車の免許も取得しました。それから今に至るまで車やバイクはなくてはならないパートナーでした。運転が好きなので、色んな所へ遠出したし、友達と一緒に車中泊で九州一周もしました。どんなに長距離運転してもずっと楽しいので、将来は長距離ドライバーが向いているかもと本気で考えた事もあるくらい。

その数年後関西へ引っ越しましたが、便利な土地に住んでも車は持って行きました。公共の交通機関にあまり慣れ親しんでいないので、車が良かったんです。初めは慣れない土地の慣れない道路に恐々してましたが、すぐに慣れたし通勤も毎日車でした。実家へ帰省の時は片道約8時間かけて頻回に運転しましたし、相変わらず運転が好きでした。

過去に原付きは2台、バイクも2台、車は3台乗り換えました。

初めての愛車は故障で乗り換え、2台目の車はシンガポールへ移住を機に売りました。シンガポールから帰国後、3台目の車を購入しました。

3台目の車購入までは少し期間が空いていました。それは、出産してから子供を乗せて車を運転する事に恐怖心を持つようになったからです。

毎日のように起きる事故のニュースを見て、もし大変な事故に巻き込まれたら、その時子供に何かあったら、私自身が誰かを轢いたり事故を起こしてしまったら。と考え込んでしまう様になったんですね。車は安全に利用すれば、快適でこの上なく便利ですが時に命を脅かす凶器になり得ます。その事が大好きだった運転から私を遠ざけて行きました。

必要な時は夫に車を出してもらっていましたが、私も育休が明けて仕事復帰し、子供が保育園に通う様になり毎日の送り迎えに必要で購入を決めました。この時悩んだのが、車種です。

子供が2人いて大きなチャイルドシートも設置しなければならないし、ベビーカーや買い物の荷物も楽に乗せられる車がいい。子供がドアを開けて隣の車などにぶつける可能性もあるし、スライドドアがいい。色々考えることはありました。

でも、私好みの車と用途が合わず、ひたすら迷っていました。生活に必要なものとして考えるなら、最近の軽ワンボックスが便利だけど、新車は高い上に気持ち的に好みでない車はテンションが上がらない。中古車でも構わないけど、また壊れてしまうのも困るし、軽は耐久性にも不安がある。そうこうしているうちに、突然目を引く車を見つけました。

 

一生乗ろうと決めた一目惚れの黄色い車

 

このブログネームとして使っているキイロ。私は黄色が好きです。でもまさか自分が黄色い車に乗ることになるとは、それまで一度も考えた事はありませんでした。しかも外車。

ただ、このフォルム、サイズ感、スライドドアで車内も広く、キャンパーにも人気でアウトドアライクなこの車。もうとにかく一目惚れしたのが、ルノーの黄色いカングーです。

今までカングーの存在すら知らなかったんですが、調べれば調べるほど好きになってしまったこの黄色い車。カングーには他にも様々なボディカラーがありますが、私は絶対黄色が欲しかった。シャイニーではないベタッと絵の具を塗ったようなカラーも好みでした。

でも外車だし、夫は反対はしませんでしたが故障について言われました。同じく外車でフィアットに乗っていた先輩は、大好きだけどもう二度と買わない車と言っていたし、ビートルに乗っていた友人は金食い車だと言っていました。国産車に比べ故障が多い上に、修理に費用がかかるんですね。それに便利な機能も特にないし、夫の友人の車屋さんからもやんわり推奨しない事を言われました。

私は運転は好きですが、車のついて詳しい訳ではなくて(というか全く分からない)車に詳しい夫にそう言われると納得するしかありませんでした。

▲カングー愛溢れる雑誌

実際に乗ってみたら

その時期にちょうどカングーが無料で1週間試乗のために貸し出すキャンペーンをやっていて、一旦試乗したいと思い、手配してもらいました。便利な機能など皆無な内装、重いドア、後ろは観音開きのドア。ルノーはフランスのメーカーですがフランス人は何かを飲みながら運転する習慣がなく、何か飲みたいなら車を停めてカフェへ行くそうでドリンクホルダーさえ付いていないその外車らしさ。その感じも全部含めて好き。試乗で満足した私でしたが、欲しい車が見つからない間にどんどんカングーへの気持ちが高まり、カングーの雑誌まで買ってしまう始末。そんな妻を見て、ついに夫から

「そんなに欲しいなら買ったら?車は自分が好きなものが1番いいよ。」

という言葉をいただきました。夫の方が車が好きで詳しいのに、今は本当に欲しい車を我慢してあくまでも移動手段としての車に乗っているのに、私だけ好きな車に乗るのは申し訳ない気持ちでしたが、喜び勇んですぐに買いに行きました。笑

好きで好きで買ったカングー。ボディはガラスコーティングし、全面UVカット加工のフィルムを貼り、最新のカーナビを付け、作りに合うドリンクホルダーを探しまくり、後はゆっくりカスタムして自分好みにしていこうと思いました。

洗車も頻回にして、跡がつかないようチャイルドシートガードを付け、子供たちに蹴られて汚れたりしないよう前席の背部にもカバーをつけました。大事に大事に乗っていたカングー。

いつ見ても可愛く愛おしくて仕方なかった黄色いカングー。

同じ車とすれ違うと、旧知の友人に会ったようなそこはかとなく感じる親近感。

ちなみに夫からは変な車やなぁといつも笑われてました。笑

でも、夫は基本的に私が好きな事を否定しないので、車の調子を見てもらう為に乗り心地を確認して貰ったり、夫の友人のところへオイル交換も連れてって貰ってました。

▲試乗したルノーの黄色いカングーゼン

苦渋の決断。愛車との別れ

故障しても修理しながらずっと乗りたいと思っていた愛車でしたが、オーストラリア移住に伴い売却することになりました・・一瞬持って行こうかとも考えましたが、費用もかかるし手続きがややこしそうだったので諦めました。ちょうどその時期にモデルチェンジして、私が好きなモデルはもう新しく手に入らなくなりましたし、かなり後ろ髪引かれましたが、納得の値段で買い取って貰えたし、また機会があったら乗りたいと希望も込めてさようならしました。

 

オーストラリアに来てから私はまだ車を運転していませんが、右ハンドルだし交通ルールも日本と酷似していて、道も広いところが多いし運転しやすそうです。でも事故が怖いので(英語で対処できないし)今の所はまだ乗る予定はありません。

 

こちらへ来て改めて感じるのは、とにかく日本車だらけという事。シンガポールはさらに日本車が多かったです。オーストラリアの車も見ますが、数年前に撤退したらしくやはり車は日本が世界一だなぁと思います。物作りから、それをアップグレードさせていくのが得意な日本の技術。細かなギミックや設定が計算されていて、安全性能や快適なドライブを提供してくれる故障にも強い日本の車。世界中の誰もが日本の車を知っています。クラスメイトも日本の車やバイクが大好き。以前の担任の先生もマツダの車に乗っていると言ってました。日本人として誇らしい気分になりますね。

 

でもやっぱりいつかまたあのご機嫌な黄色いカングーに乗ってドライブしたいなぁ。

▲最後の日。次のオーナーに大事にして貰ってね!

ではまた次回に。

 

本日もお読み頂きありがとうございました。